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カラーのお勉強vol.2


前回からの続きです。

クリームの塊の中を見てみるとあまり発色していません!





講習さきで「なぜ酸化染毛剤を使用する前はシャンプーしない方が良いのか?」と質問を受けます。



「出来るだけ洗わずにカラーをする事をお勧めします。」とお応えしております。



理由は以下の通りです。


① 酸化染毛剤は「酸化反応という化学反応」を起こしながら発色する染毛剤なので化学反応熱やアルカリ剤によって頭皮がピリピリしみたりします。


シャンプーをしてから染めると特に敏感肌の方は「ピリピリ」どころでは、なく痛くて我慢できなくなってしまいます。


頭皮が少し汚れている(皮脂膜がある)ほうが保護の効果でしみにくくなります。


但し たくさんのポマードなどのゼリー状の整髪剤・カラースプレーや金属粉が付いているときは地肌を傷つけないように優しく洗うことをお勧めしております。





② もう一つ酸化染毛剤を使用する前はシャンプーしない方が良い理由が上の写真のカラー剤の発色ムラにあります。


今回はよりわかりやすいようにファッションカラーを使用してみました。

ウエラコレストン6/5




同量のカラーを二つ用意しました。




左側のカップだけに髪の毛と同じタンパク質を小さくしたPPTを混ざます。









5分後


10分後


20分後


30分後


前回と同じように時間の経過とともに発色が進みます。









ここでクリームの塊の中を見てみます。




右のカップ


左のPPT(たんぱく質の小さいモノ)入りカップ



触媒

一定温度での化学反応の速度を増大させながら,反応終了後も反応前と同じ状態で存在するため化学量論式には現れない物質。

例えば水素と酸素の混合ガスだけを熱しても何も起きないが、触媒として銅を入れると両方のガスは化学反応を起こして「水」になる。触媒自身は化学反応の前と後で、別の物質に変わることはない。



上の写真の結果からカラー剤にも触媒が必要というデーターになります。


これで解るのは、空気に触れていることが必要ならどちらも同じ結果になるはずですが

内部発色は結構差が出来ました。


表面の発色に差がないのは表面にホコリや汚れが付着したのは同じ条件だったからでしょう。


一剤と二剤を混ぜ合わせたカラー剤は髪の毛のタンパク質や髪に付着しているホコリや微量の金属や汚れなどを触媒とし反応発色がムラ無く起こり綺麗に染まります。




●だからカラー前のシャンプーはしない方が「しみないで」「より綺麗に」染まります!




美容室でカラーを予定している方は、前日の夜にシャンプーとトリートメントをしてしっかり乾かし整髪剤は付けずに来店されるのがベストです。




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